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信州伊那谷キャンパーズヴィレッジ|インタビュー

インタビュー取材

長野県上伊那郡中川村にあるACN信州伊那谷キャンパーズヴィレッジ。リピートされるキャンパーさんの中には、「桃源郷」と呼ぶ人も。キャンプが大好きで、自然を大切にするオーナーが創ったキャンプ場だからこその魅力が詰まったキャンプ場です。

キャンプ場に向かう細い山道を走っていると、「この先に本当にキャンプ場はあるのかな?」という不安と同時に、圧倒的な自然しかない雰囲気に包まれたワクワクを感じます。そんなことを想いながら15分ほど山道を登ると、自然に溶け込んだ「Campers Village」という看板が出てきます。他ではなかなか感じることが出来ない、何か不思議な、静かな空気の信州伊那谷キャンパーズヴィレッジに到着です。

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

空気が変わるキャンプ場

信州伊那谷キャンパーズヴィレッジは鈴木道郎オーナーが「毎日キャンプしたくて創った」キャンプ場。看板にも描かれている通り、「隠れ家」という言葉が最もフィットする表現かもしれません。

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

父親に連れられて5歳からキャンプを始めました。焚火を囲ったのを今でも覚えています。そこから『キャンプ病』にかかっちゃいました(笑)。キャンプに行ったときは、必ず帰りたくないと泣いていましたね。中学生、高校生とボランティアリーダーとしてキャンプするようになり、どんどんハマっていきました。あるとき、誰に対しても心を閉ざして口を利くことが出来ないお子さんをキャンプで預かることがあったんです。普通の子と同じように接することを意識したんですが、2泊3日のキャンプファイヤーで最後その子は歌って踊るようになったんです!それを見て『これが自分の役割だ』と感じました。
鈴木さん

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

信州伊那谷キャンパーズヴィレッジの鈴木道郎オーナーは様々なアウトドア関連の資格をお持ち。自然体験活動指導者(NEAL)主任講師、JBA公認マウンテンバイクトレーナー、幼稚園/小学校教諭1級免許、、、など挙げるとキリがありません。

はじめはキャンプ場の管理人をイメージしていたんです。教員をやっていたので、休みを利用して子ども達を連れて野外学校をやるというのが夢でした。けど休みの自由と毎日キャンプしたいという想いもあり、自分で創ってしまう方が良いということで28歳の時(24年前)に、創ったのがここです。結果『キャンプ病』対策にもなりました(笑)
鈴木さん

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

‟キャンパーズヴィレッジ”という表現にも実は意味があります。

もともとサマーキャンプなど教育の観点からキャンプ場を始めようと思ったので、単なる「オートキャンプ場」としたくなかったんです。親も子どもも一緒になって自然を満喫できて、共有できる場所を創りたいという想いがあります。『子どもと親の垣根を取り払いたい』というイメージでしょうか。なので『キャンパーの村』という名前にしました。
鈴木さん

親子で一緒に入れるお風呂や、親子で参加するキャンプファイヤーなどのイベントもそういった想いから創られてきているというのがわかります。

中央アルプス、南アルプスに挟まれた伊那谷

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

伊那谷は諏訪湖を源流とする天竜川を挟み、西に中央アルプス、東に南アルプスという広大な谷です。信州伊那谷キャンパーズヴィレッジはこの伊那谷の真ん中あたりにある中川村の奥地に位置し、「銭」と呼ばれた山里に生まれました。

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

実は『人が住んでいた』という土地が大切だと思っています。何百年も前から人が住んで生活していた土地だからこそ、安全で、安心できるところだと思っています。実際強風が吹くこともあまりないですし、地盤も固い。それが伊那谷を選んだ理由の一つですね。
鈴木さん

確かにそういった観点で見てみると、この土地の価値が再認識できます。

「遊びながら学ぶ」

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

信州伊那谷キャンパーズヴィレッジでの過ごし方は無限大!子どもの数だけ遊び方があります。遊具もありますが、自然そのままを活かした遊びを子ども達が自由に想像して過ごすことが出来るのも信州伊那谷キャンパーズヴィレッジの魅力の一つです。
野山を駆け回ることも、キャンプ場内を流れる清流で水遊びするのも自由。岩から染み出る湧き水を見つけることが出来るかも!?

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

地形を活かしたプライベート感抜群のサイト

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

信州伊那谷キャンパーズヴィレッジのテントサイトの形は様々。そして広い!谷の地形、もともとあった棚田の地形を活かした区画サイトはプライベート感も高く、ハイシーズンでも周りの目線を感じることもなく過ごせます。夏になると各サイトの周りは植物でパーテーションのようになり、更にプライベート感が保たれます。

信州伊那谷キャンパーズヴィレッジ
信州伊那谷キャンパーズヴィレッジ

人気のツリーハウス

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

宿泊施設で人気はツリーハウス。デッキから観る自然とキャンプサイトはなかなかの眺めです。
中はソファーベッドもあり、ファミリーで泊まるのがお勧め。
清流のすぐそばに立っているので、夜は川の音を聞きながら休むことが出来ます。個人的には壁の絵とカラフルな装飾が好きです。

ログハウス、ログキャビン、トレーラハウス

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

ツリーハウス以外でも数種類の宿泊施設に泊まることが出来ます。
シンプルなログキャビン、トレーラーハウス、そして見晴らしの良い山小屋風ログハウスも。

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

未来のトイレ|バイオトイレ

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

信州伊那谷キャンパーズヴィレッジに行ったらぜひ注目していただきたいのがバイオトイレです。このトイレは、水を使わず、し尿や生ごみを肥料に変えることが出来る「未来のトイレ」で、臭いも気になりません。

始め水洗にしようかと思ってましたが、勉強すればするほど自然環境を壊しているのがわかってきたんです。いくら浄化しているとはいえ、浄化した水を川に戻すというのはどうしても嫌でした。だって子どもたちはこの川で遊ぶんですよ。ここは飲めるほど綺麗な水が流れているところなのに、それを壊すのが許せなかったんです。
鈴木さん

実は槍ヶ岳などの有名山小屋でも導入するようになっているというエコトイレ。排水のことを普段から考える機会ははあまりないと思います。けれども、ここでは水洗トイレが実は当たり前でないということも含めて、トイレに行くたびに考えさせられます。

貸し切り家族風呂「銭の湯」

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

貸し切り家族風呂は大小2種類あります。家族で一緒に入れるお風呂にしたいという鈴木オーナーの想いがここにも見られます。

管理棟エリア

ライブラリー

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

絵本からアウトドア関連の本など様々な本が所狭しと置いてあるライブラリー。入口にはソファーもあり、好きな本をもって風を感じながら読書も素敵です。また雨の日にも重宝されます。

山のちゃりんこ屋

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

マウンテンバイクのレンタルもしています。キャンプ場の敷地がとても広く、高低差もあるので楽しめます。

ミニミニショップ

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

ミニミニショップはドリンク、雑貨、キャンプ用品など様々なアイテムがあります。中でも長野特産のリンゴジュースは注目

炊事場

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

数種類の炊事場はシンプルでありながら清潔感ある感じ。中には空ビンを使って装飾されたおしゃれな炊事場も

「護美の駅」 楽しみながら、意味を考えながらゴミの分別

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

朝活気があるのが「護美の駅」”ゴミステーション”です。単にゴミの分別をするのではなく、なぜ分別するのか、そしてそれぞれのゴミが資源になっていく流れも理解しながらの分別。なんとすべてのプラスチックとビニールをリサイクルしています!昨晩キャンプファイヤーを楽しんだ場所は炭捨て場。たばこの吸い殻を入れるなんてもってのほか!

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

子どもに大人気のイベント

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

ピザづくりの体験や、大盛り上がりのキャンプファイヤーも大人気。これを経験しなくては信州伊那谷キャンパーズヴィレッジを語れないっ!?

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

キャンパーズヴィレッジではみんなで小さな良いことをやっていくこと、そしてその連鎖を伝えていきたいですね。人として自然を大切にすること、隣の人と仲良くなること、その二つを感じられる人になって欲しいんです。
鈴木さん

単に綺麗、盛り上がる、だけでなく自然を大切にすることの意義など、色々深い時間です。教育的に子どもへのメッセージではなく、その背中を見せる大人の姿勢が大切だと感じました。

「キャンプが楽しいものだと感じられた顔を見れたときが最高の瞬間」

取材中「ここのキャンプ場すっげー!いままで行った中で最高だわ!空気感が違う…。建物が半端ない!カッコイイ!」と言っていたのは何とキャンプ場に来ていた小学4年生。

これまでキャンプ場をやってきて最高の褒め言葉かも。鈴木さん

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

信州伊那谷キャンパーズヴィレッジ最大の魅力の一つは、『空気感』だということは、ここにきたキャンパーさん全員が感じることかもしれません。

やっぱりここに来た人が喜んで帰ってくれるのが一番うれしいかな。キャンプ病対策で始めたキャンプ場だけど(笑)、帰りがけに『楽しかった!ありがとうございました、また来ます!』と言ってくれたときには、最高ですよね。鈴木さん

そんな中あるキャンパーさんのエピソードを教えていただきました。

伊那谷キャンパーズヴィレッジ

冬にキャンプしにくるようになったファミリーのリピーターさんなんですが、ここに来る前までは高規格キャンプ場しか行ったことがなかったらしいんです。色々な高規格キャンプ場を回ってきて、最終的にここに来てくれたんですが、そのあとから他に行けなくなったとおっしゃてくれたので、理由を聞いたんです。そうしたら、『これまでのキャンプでの写真を撮っても笑っていなかった子どもが、ここで撮った写真だけは本当の笑顔を見せてくれたんです』ということでした。こういったキャンパーさんの声を聞いていると、本当に自分の役割を果たせていると感じることが出来て、心からありがたいと思いますよね。鈴木さん

取材後記
今回のインタビューで色々伺ったエピソードは、一つ一つが心に残るものばかりでした。そのひとつひとつがキャンプ場の魅力として加わり、「空気が変わる」のかもしれません。
キャンプブームとも言われる中で、ブームに左右されることなく、キャンプ本来の魅力がぎっしりと詰まったキャンプ場としてこれからも多くの子どもたちを笑顔にするんだなと感じました。子どもたちが自分たちで遊びを見つける、今の時代だからこそ是非家族で過ごしてほしいキャンプ場の一つになりました。



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