冬のキャンプは「ハードルが高そう」と思われがちですが、実はメリットも多い季節です。空気が澄んで景色はくっきり、夜は星がよく見えて、虫もほとんどいません。混雑もしにくいので、のんびりキャンプを楽しみたい人にはぴったりです。
キャンプで一番好きな季節はいつ？と聞かれて「冬キャン」と答える人も多いのではないでしょうか。
キャンプイズムにも「冬キャンプに挑戦してみたい」という声が増えてきました。そこで今回は、初心者の方が安心して楽しめるよう、冬キャンプの魅力と押さえておきたいポイントをまとめてご紹介します。
冬キャンプが人気になってきている理由
冬キャンプが選ばれている理由として「静かで快適」という点が挙げられます。夏に比べてキャンパーさんが少ないので、落ち着いた雰囲気で過ごせるのが魅力です。
さらに、冬は湿度が低く空気が透明なため、遠くの山や星空が驚くほどきれいに見えます。写真や焚き火メインのキャンパーさんには特におすすめの季節です。
最近は冬季営業を整えているキャンプ場も増えてきていて、暖房器具のレンタルや冬用設備を用意しているところも多くなりました。冬キャンプのハードルは以前よりかなり低くなっています。
冬だから楽しめる景色と雰囲気
冬は日中の景色がとてもきれいです。空気が澄んでいるので、山の稜線がくっきり見えたり、夏とはまったく違う表情の自然を楽しめます。
夜になると静けさが一段と増し、星空が一気に主役になります。キャンプ場によっては天体観測がしやすい場所も多く、冬キャンプの大きな魅力のひとつです。「こんなに星が見えるの？」と驚く初心者の方も多いです。
冬キャンプを快適に楽しむための防寒と準備
テント選び
スカート付きのテントや二重構造（ダブルウォール）のものがおすすめです。冷気が入りにくくなるので、体感温度がかなり変わります。リビングスペース用にシェルターを使うキャンパーさんも多く、快適性を上げやすいスタイルです。
寝袋・マットの組み合わせ
冬用の寝袋（マイナス気温対応）は必須です。さらにインナーシュラフや毛布、しっかりしたマットを重ねることで底冷えを防げます。地面の冷え対策は「寝心地」だけでなく「安全」にも関わる部分なので十分に準備しましょう。
ストーブ・電気毛布などの暖房
石油ストーブやガスストーブを使う場合は、安全面の知識が必須です。一酸化炭素チェッカーの使用、こまめな換気、キャンプ場のルール確認はマストです。
初心者なら電源サイトを利用して、電気毛布・セラミックヒーターを使うスタイルもおすすめです。
冬キャンプに向いているキャンプ場の選び方
初心者が冬キャンプを安心して楽しむためには、キャンプ場選びがとても重要です。キャンプイズムとしておすすめできるポイントは以下の通りです。
- 電源サイトがある
- 炊事場でお湯が出る
- トイレ・炊事場が冬でも清潔に管理されている
- 管理棟が利用しやすい
- 積雪時の除雪が整っている
- 薪や燃料を売店で買える
特に「炊事場でお湯が出るか」は冬キャンプ初心者には大きなポイントです。冬の水は冷たすぎて手が痛くなるほどなので、お湯の有無で快適さが全然違います。
初心者向けワンポイント｜洗い物を減らすと冬キャンプが楽になる
冬キャンプでは「洗い物がつらい」という声が非常に多いです。そこで次の工夫が役に立ちます。
- 炊事場ではゴム手袋を使う（冷水でも手が冷えにくい）
- 食器はウェットティッシュで汚れを落として、帰宅後に洗う
油汚れはキッチンペーパーで一度拭いてからウェットティッシュを使うとほとんど落とせます。こうした小さなノウハウで冬キャンプのストレスがぐっと減ります。
冬キャンプをより楽しむアクティビティ
冬は焚き火の季節ともいわれます。湿度が低いので炎がきれいに立ち上がり、料理もしやすく、温かい飲み物との相性も抜群です。
また、温泉付きのキャンプ場も人気です。寒さで冷えた体を温められるため、初心者でも長時間快適に過ごせます。
積雪地域では雪中キャンプを体験できる場所もあり、静かな雪の世界で過ごす時間は冬ならでは。ただし、滑り止めや防寒装備は必須で、サポート体制のあるキャンプ場を選ぶと安心です。
まとめ
冬キャンプは静けさ、星空、澄んだ空気、焚き火など、冬ならではの魅力がつまったシーズンです。初心者でも、装備とキャンプ場選びを工夫すれば無理なく楽しめます。
キャンプイズムでは冬季営業しているキャンプ場や、初心者向きの設備が充実した施設も多数掲載しています。これから冬キャンプに挑戦する方は、この記事を参考に、自分に合った楽しみ方を見つけてみてください。