インタビュー取材
山梨県北杜市に位置するForesters Village Kobittoは2016年4月23日にオープンしたばかりのキャンプ場。
これまで数件キャンプ場をオープンさせてきた鷹野オーナーによる、”ゆっくり、のんびり、ゆったりと”過ごすことの出来るこだわりのキャンプ場です。
自然とアクセルを弱め、ゆっくりと走ってしまうほど気持ちいい木々のトンネルを抜けると、落ち着いたウッド調の受付棟が見えてきました。
2016年4月にオープンしたキャンプ場、Foresters Village Kobittoに到着です☆オーナー、鷹野ファミリーが笑顔で出迎えてくれました☆
「Foresters Village Kobitto」の由来
今回インタビュー取材をさせていただいたのは、オーナーの鷹野好男さん。これまで5件のキャンプ場経営に関わり、今回で立ち上げは3件目のキャンプ場。
そんなキャンプ場スペシャリストの鷹野オーナーにキャンプ場名の由来を聞いてみました。
もともとForesters Villageは私がつけたかった名前なんです。Kobittoは妻が”木の人”としてつけたがっていて、ケンカにならないように一つにまとめたら長くなってしまいました(笑)鷹野さん
どちらのイメージもピッタリな森林に囲まれた環境は、自分が「木の人、Forester」になれたような自然の一部に溶け込む感覚になります。
記念写真を撮ると、自分が”こびと”になれる大きなアウトドアチェアが受付棟にあります※。”Kobitto”の由来と勘違いされてしまうこともあるそうですが、少しでもワクワク楽しめればという想いで置かれたチェアです☆
※現在は子どもたちのイベントに使ったりゆったりできるテーブルとイスが置かれています。
管理棟からワクワク
受付棟には一通りキャンプに必要な薪、炭をはじめ、トング、アイスなど色々揃っています。
もちろんキャンプ必需品もありますが、全体的にここで何かを売っていきたいということよりも、ちょっと時間ができた際に足を運んでもらって、「こんなのあるんだ!」と楽しめるようなアイテムを置いていきたいと思っています。鷹野さん
とのこと。本当に来たキャンパーさんに楽しんでもらうのが第一と考えられているんですね(^^)ちなみに鷹野オーナーの肩書は「キャンプ・ライフ・クリエイター」。
本当に楽しんで帰っていただけるような空間創り、お手伝いをしよう、ということでこの肩書にしています。鷹野さん
お客様のキャンプライフを最高なものにしていく、そんなお手伝いをしたいという想いが随所に見られます♪
「ゆっくり、のんびり、ゆったりと」というコンセプト
1万3000坪もの広大な森林に囲まれたForesters Village Kobittoのコンセプトは「ゆっくり、のんびり、ゆったりと」
せっかくキャンプに行ったのに、隣のサイトとギュウギュウだったら気持ちよく過ごせないんじゃないかと思い、各サイトは広めに確保できるようにしています。ゴールデンウィーク、お盆、シルバーウィークなどいつ来てもゆっくり過ごせるキャンプ場を創りたいということで、散々色んなところを下見して、それが実現できる場所がやっと見つかったのがココでした。鷹野さん
もともと去年まで別なキャンプ場として運営されていた場所。以前5区画とっていたサイトを3区画にして1区画当たり面積を広く取れるようにしたり、多くても2ファミリーまでの受付とするなど、来てくれたキャンパーさんが本当に落ち着いてリフレッシュできる体制を整えてくれています♪
ログキャビン、常設テントサイトなど様々な宿泊施設
もともとあったキャンプ場を引き継いで新しく作ってきたんですが、少しでもゆったりと過ごしてもらうため、区画サイトだけでなくログキャビンも広々としたスペースを確保できるようにしました。ログに関しては元々バンガローが15棟あったスペースに新設のログキャビンを5棟建て、建物のそばにタープを張ったり、BBQをやったり出来るようにしています。鷹野さん
感動のサニタリー棟
サニタリー棟の炊事場は、お湯が出ます。新しいとはいえ、ここまでのサービスには驚かされます( `ー´)ノもちろん数泊キャンプするキャンパーさんのためにコインランドリー乾燥機もついています♪
そして、トイレも感動するほどの清潔感と美しさ。家のトイレよりも綺麗というキャンパーさんもいるのでは!?(笑)入り口ドアもしっかりしているため、虫も入りづらい造りになっています♪トイレ横にはゴミ置き場、炭捨て場もあり、とにかく至れり尽くせりに感動です(:_;)
「キャンプ場は最高の仕事」
なんと鷹野オーナーはキャンプ場立ち上げ3回目というツワモノ(=゚ω゚)ノこれまでの経緯を色々伺うと、これだけのキャンパーさん目線の運営の意味がわかってきました☆(2023年現在はForesters Village Kobitto朝霧キャンプフィールド、CAMP屋うるぎキャンプフィールドと更に2つのキャンプ場立ち上げました)
一番初めにキャンプ場での仕事に関わったのは1999年、務めていた会社を突然辞めて北軽井沢のキャンプ場で、管理人勤務としてスタート。次に三重県のキャンプ場を立ち上げ、なんと1年で軌道に乗せます。その後福島県で理想のキャンプ場の場所に出逢い、何度も足を運んだ後に立ち上げを決意。ここも軌道に乗るも震災のため(立ち入り禁止区域に指定)やむなく離れることに。北杜市の明野ふれあいの里で1年半仕事をしつつ、想いを形にできる土地を探し続け、2015年今の土地を見つけることになりました。
この土地を引き継いで約半年でここまで体制を整えるとは驚きです!
キャンプ場のお仕事に拘り続ける理由って何ですか?
直接お客様と触れ合い、喜んでもらえるのを実感できるのが最高に気持ちいいですね。色々サービス業ってありますが、キャンプの場合はお客様と触れる時間が間違いなく長いですよね。ホテルとも違い、テント張った後散歩しているキャンパーさんと話すこともありますし、一緒に子供が遊ぶこともあります。それをこんな気持ちいい自然の中にいながらできるなんて最高だと思います。お客様の帰るときの笑顔を見たら、もう辞められないですよ!帰り際に次の予約なんて入れてもらえた日にはうれしくてうれしくて♪鷹野さん
インタビュー中にも受付棟付近に来たキャンパーさんに声をかけるなど本当にお客様の「キャンプライフをクリエイト」することに喜びを感じていることが伝わってきます。
そんなオーナーにずっとついてきている奥様☆実はもともと大の虫嫌いというから驚きです(;’∀’)
虫嫌い?そんなの慣れよ、慣れ!!(笑)奥さま
今では全く虫嫌いなんて感じることもないほど子供と一緒に森に打ち解け、キャンプに来ているお客様とも最高の笑顔で接していました。
夫婦揃ってキャンプ場の土地をいくつも何度も何度も足を運び選んだのがForesters Village Kobitto。「キャンパーさんが楽しんでいるイメージが湧く土地」という視点で相当こだわったのがこの土地とのことでした。
家族三人で大自然に囲まれ、キャンパーさんの笑顔を生み出しているという生き方って素敵ですよね~(*’▽’)
取材後記
鷹野オーナーのお話を聞いていて感じたことは、ある意味「キャンプ場経営をしていない」ということ。経営というよりもキャンプを楽しむためにできることを徹底的にしているという感じがしました。本当は3区画ではなくて5区画にしたり、5棟のロッジではなく15棟にしてしまえば利益は上がります。けれど本当に”ゆっくり、のんびり、ゆったり”と過ごすというコンセプトの元キャンプ場を創ってきていることに感動しました。オープンから1か月も経っていないのに、すでにリピーターがいることにも納得です。まだまだ進化していくForesters Village Kobittoが本当に楽しみです。
取材:2017年5月