ヨコザワテッパンのフライパン版「ヨコテツフライパン」|肉もハンバーグも餃子も“焼く楽しさ”を広げる一枚
キャンプ用鉄板の定番として人気の「ヨコザワテッパン」から生まれたフライパン版が「ヨコテツフライパン」です。約3.6mmという分厚い黒皮鉄を使ったフラット形状のフライパンで、ステーキやハンバーグはもちろん、餃子や炒め物まで“焼く”料理をとことん楽しめるギアに仕上がっています。
従来のヨコザワテッパンの思想をそのままに、持ち手付き・ぐるりと囲われたフライパン形状に進化させることで、キャンプ料理の守備範囲が一気に広がる一枚です。
ヨコテツフライパンのコンセプト

ヨコテツフライパンは、「ヨコザワテッパン」のフライパン版として開発された直火向けフライパンです。特徴的なのは約3.6mmという厚み。重厚な鉄板が食材の熱をしっかり受け止め、ムラのない火の通りと香ばしい焼き目を実現します。
フチがぐるりと360度立ち上がったフライパン形状になったことで、肉汁やソース、スープをこぼさず調理できるのもポイント。鉄板とフライパンのいいところを両取りしたようなギアです。
基本スペック
- 名称:ヨコテツフライパン
- 素材:黒皮鉄プレス(平底フライパン)
- 厚さ:約3.6mm
- 重量:約1.28kg
- 全長:約395mm(持ち手取り外し時:約275mm/持ち手全長:約151mm)
- フライパン直径:約210mm(内径約203mm)
- 深さ:約27.8mm
付属品
- 木べら(約297mm)
- 専用収納袋(コットン100%)
ヨコザワテッパン譲りの“重厚さ”と焼き上がり

ヨコテツフライパンのいちばんの魅力は、ヨコザワテッパン譲りの重厚な鉄板による「焼き上がりの良さ」です。3.6mm厚の黒皮鉄がしっかり熱を蓄えるため、肉を置いても温度が落ちにくく、表面はカリッと、中はジューシーに焼き上げることができます。
ステーキ、ハンバーグ、餃子、焼きそばなど、直火でしっかり焼き目を付けたい料理と相性抜群。キャンプで“ワイルドな鉄板料理”を楽しみたい人向けのフライパンと言えます。
フライパン形状ならではの使いやすさ

- 持ち手付きで返しやすい:鉄板に比べて調理中の取り回しがしやすく、フライパン感覚で使える。
- 360度囲われたフチ:ソースやスープをこぼしにくく、炒め物や少量の煮込みもこなせる。
- 平底で安定:バーナーの上でも焚き火の上でも、安定して置きやすい平底形状。
「鉄板で焼く楽しさはそのままに、もう少し扱いやすくしたい」という人にはちょうど良いバランスです。
デザインと所有感

ヨコテツフライパンは、重厚で無骨なデザインも大きな魅力です。黒皮鉄の質感とシンプルな形状が、キャンプサイトの雰囲気にもよく馴染みます。構想から約2年8ヶ月かけて作られたという背景もあり、「道具を育てる楽しみ」を感じさせてくれる一枚です。
専用のコットン袋が付属しているので、持ち運びや収納もしやすく、鉄板やバーナーと一緒にまとめておきやすいのもポイントです。
どんなキャンパーさんに向いているか
- ヨコザワテッパンの焼き上がりが好きで、フライパン型も欲しい人
- ステーキやハンバーグ、餃子など「焼く」料理をキャンプでしっかり楽しみたい人
- 多少の重量は気にせず、ワイルドで無骨なギアが好きな人
- 鉄フライパンを育てる感覚で、長く付き合える道具が欲しい人
取り扱いとお手入れのポイント
- 使い始めはシーズニングを行い、油をなじませてから本格的な調理に使う。
- 使用後は温かいうちに汚れを落とし、水分をしっかり拭き取ってから乾燥させる。
- 錆びを防ぐため、薄く油を塗ってから付属の袋に収納すると長持ちしやすい。
- 直火や高火力に強い一方で、空焚きしすぎには注意。適度な火加減で育てていくのがおすすめ。
ヨコテツフライパンとヨコザワテッパン(鉄板版)の比較
| 項目 | ヨコテツフライパン | ヨコザワテッパン(鉄板版) |
|---|---|---|
| 形状 | フライパン型(フチあり) | 平たい鉄板(フチなし) |
| 厚さ | 約3.6mm | 約4.5mm(モデルにより差あり) |
| 調理のしやすさ | 炒める・返す・煮るがやりやすい | 焼き目をつけることに特化、返しはヘラ頼り |
| 相性の良い料理 | 餃子、焼きそば、炒め物、ハンバーグ、少量煮込み | 肉・焼き物・鉄板料理全般(ステーキ特化) |
| 持ち運び | フチがあるためやや嵩張るが、専用ケースで収納しやすい | 薄くフラット、荷物の隙間に入れやすい |
| 用途の幅 | 「焼き+炒め+ちょい煮」が可能 | 「焼きに特化」した使い方 |
| どんな人向け? | 万能寄り、キャンプ料理を広く楽しみたい人 | 肉を最高に焼きたい、鉄板料理を極めたい人 |
どちらも魅力のあるギアですが、「フライパンとしての使いやすさ」「料理の幅」を求めるならヨコテツフライパンが優位です。鉄板でゴリゴリに焼きたい派は従来のヨコザワテッパンが向いています。
焚き火・バーナー別の使い方のコツ

焚き火で使うとき
- 弱火〜中火の“熾火”状態がベスト。直火の強炎に当て続けると、焦げやすくなる。
- 熱が入りやすいので、油はやや多めに敷くときれいに焼ける。
- 薪の配置で火力調整する(中央は強いので、焼き加減に合わせて外側を活用)。
- 餃子・焼きそば・炒め物はフチの高さを活かして豪快に振れる。
シングルバーナーで使うとき
- 平底なので安定性は抜群。バーナーの五徳と相性が良い。
- 厚みで熱が回るため、中火で十分。強火にすると中心だけ焦げやすい。
- ステーキは「中火→余熱調理」がいちばんジューシーに仕上がる。
- 煮込み・蒸し焼きはフタ(アルミ板やシェラカップなどでも代用可)があると便利。
CB缶バーナーでの注意
- 重量が1.2kgあるため、安定性の良い五徳(4本足のもの)との併用推奨。
- 風防を使うと効率アップ。ただし輻射熱に注意し、缶を覆いすぎないこと。
ヨコテツフライパンの“得意メニュー”まとめ
- ステーキ(厚め肉でも温度が落ちにくい)
- ハンバーグ(肉汁をフチがしっかり受け止める)
- 餃子(全面が均一に焼け、パリッと仕上がる)
- ソーセージ、ベーコン、焼き野菜
- 焼きそば、ナポリタンなどの炒め物
- チーズタッカルビや少量煮込み料理
ヨコザワテッパンの“焼きの力”はそのままに、使いやすさと料理の幅を加えたのがヨコテツフライパン。鉄板料理好きにはたまらない深みのある一枚です。
まとめ

ヨコザワテッパンのフライパン版、「ヨコテツフライパン」は、重厚な黒皮鉄とフライパン形状を組み合わせた、キャンプ向きの一枚です。肉もハンバーグも餃子も、しっかり火を入れつつおいしく焼き上げたい人にぴったりのギアと言えます。
扱いやすさと無骨さを兼ね備えた鉄フライパンを探しているなら、ヨコテツフライパンを候補に入れてみてはいかがでしょうか。