キャンプの道具を揃える際、鉈(ナタ)を買うべきか迷う人は多いです。
結論から言うとキャンプをする全員に必須の道具ではありません。しかし、あると間違いなく焚火がより一層楽しい時間になります!
なぜ鉈が必要なのか

市販されている広葉樹の薪は、太く乾燥しています。当然そのままライターや着火剤で火をつけても、燃え上がりません。キャンプ場で小枝や松ぼっくりを集めたりして小さな火を作るところから始めるか、太い薪を細く割って「焚き付け」を作る必要があります。
後者の場合、アウトドアナイフでも薪を割ることは可能ですが、ナイフは軽いため太い薪や硬い薪を割るのには体力を使います。鉈は刃自体に重みがあるため、振り下ろす力と重さを利用して、効率よく薪を割ることができます。
鉈を選ぶときの4つの基準
ホームセンターやアウトドアショップには多くの鉈が並んでいます。初心者が薪割り用に鉈を選ぶ際、必ず確認するべき基準は以下の4点です。
1. 「両刃(りょうば)」を選ぶ

刃の形状には「片刃」と「両刃」があります。薪割りには必ず「両刃」を選びます。
両刃は薪に対して刃がまっすぐ入ります。片刃は木を削る作業には向いていますが、薪を割ろうとすると刃が斜めに進んでしまい、非常に危険です。
2. 先が四角い「腰鉈(こしなた)」を選ぶ

鉈の形には、先端が尖った「剣鉈」と、長方形の「腰鉈」があります。
剣鉈は狩猟などで動物を解体したり、ロープを切ったりする多目的用途に向いています。純粋に薪を割る目的であれば、刃の重みが均等で、先端が尖っていないため怪我のリスクが低い腰鉈を選びます。
3. 「フルタング構造」を選ぶ

刃の金属部分が、持ち手(ハンドル)の後ろまで一体になって貫通している構造を「フルタング」と呼びます。
鉈の背中を別の木で叩いて薪を割る「バトニング」という作業を行う場合、フルタングではない鉈を使うと、金属の接合部分から持ち手が折れる危険があります。安全のためにフルタング構造を選びます。
4. 扱いやすい重さとサイズを選ぶ

薪を割るにはある程度の重さが必要ですが、重すぎると初心者はコントロールできません。
刃の長さが12cm〜15cm程度、全体の重さが300g〜500g程度のものが扱いやすいです。これより大きいと持ち運びに不便で、小さいと太い薪を割ることができません。
自分の焚き火スタイルで判断する
すでに細かく割られている薪(針葉樹の端材など)しか買わない人や、焚き火をしない人に鉈は不要です。
しかし、太い広葉樹の薪から自分で細い薪を作り、火を育てていく工程を楽しみたい人には、鉈は作業を安全で楽にする道具です。自分のキャンプスタイルに合わせて検討してみてくださいね。
