キャンプサイトを見渡せば、必ずと言っていいほど目にする「あの箱」。
頑丈で、椅子にもなって、積み重ねられる収納ボックス。
正式名称は「トランクカーゴ」と言いますが、お洒落なサイトに行けば行くほど、側面に「GORDON MILLER(ゴードンミラー)」のロゴが入ったモデルを見かけます。
「でもこれ、無印良品とかホームセンターでも似たようなのが売ってるよね?」
その通りです。
では、なぜ多くのキャンパーが、あえて少し値段の張るゴードンミラー指名買いするのか。
今回は、その人気の裏側にある「色の魔力」と、車に積む人だけが知っている「安全性能」について解説します。
1. まず知っておくべき「リス興業」の存在

いきなりネタばらしをすると、ゴードンミラーも、無印良品も、トラスコも、DODも。
これらの「頑丈ボックス」を作っているのは、全て同じメーカー。プラスチック製品の老舗・リス興業(Ris)です。
つまり、基本設計や頑丈さ(耐荷重100kg)というスペックは、どのブランドも一緒。
「中身は同じ兄弟」なのです。
しかし、兄弟だからこそ「性格(コンセプト)」が違います。
その中でゴードンミラーは、「ガレージ・バンライフ」という強烈なコンセプトを打ち出し、完全に頭一つ抜け出しました。
2. ゴードンミラーが「最強」である3つの理由

① 汚れを「味」に変えるアースカラー
ゴードンミラー最大の特徴は、オリーブドラブ(深緑)、コヨーテ(砂色)、ダークグレーといった「アースカラー」の採用です。
キャンプ場は土や泥だらけ。白いボックスは汚れが目立ちますが、ゴードンミラーの色は、泥汚れすらも「ワイルドな味」に見せてしまいます。
テントや車(SUV)の色とも馴染みが良く、置くだけでサイト全体が軍幕のような引き締まった印象になります。
② 「天板フラット」という革命
今でこそ主流になった「フタが平ら(フラットトップ)」な形状。
かつてのトランクカーゴはフタが丸く、テーブルとして使いにくい形状でした。いち早く「積み重ねやすさ」と「テーブル利用」を想定してフラット形状を推し進めたのがゴードンミラー(と製造元のリス)です。
フタを裏返さなくてもドリンクが置ける。この利便性は一度使うと戻れません。
③ ルーフキャリア派が歓喜する「ベルトガイド(溝)」
ここが今回一番伝えたい、車好きのための重要ポイントです。
キャンプ道具が増えてくると、ボックスを車の屋根(ルーフキャリア)に積むことが増えます。
この時、旧型のボックスや他社製品だと、固定用のベルトがツルツル滑ってしまい、走行中にズレる危険がありました。
しかし、ゴードンミラーのスタッキングトランクカーゴのフタには、「ベルトを通すための溝」が彫られています。
この溝にベルトがガッチリ食い込むことで、高速道路の走行中でも横滑りしません。
「ただの箱」ではなく、「カー用品ブランド」としてのプライドが詰まったこの安全設計こそが、バンライフを楽しむ人々に選ばれる決定的な理由なのです。
3. 無印良品 vs ゴードンミラー。どっちを選ぶ?

では、無印良品の「ポリプロピレン頑丈収納ボックス」とどう使い分ければいいのでしょうか?
🏠 無印良品(ホワイト/グレー)が向いている人
「家の中やベランダで使いたい人」
無印の白や薄いグレーは、清潔感があり、家のインテリアに馴染みます。防災用品の保管や、クローゼット収納なら無印一択です。
逆に、キャンプ場(特に土のサイト)で使うと、泥汚れや傷が目立ちやすいのが難点です。
⛺ ゴードンミラー(オリーブ/コヨーテ)が向いている人
「ガンガン使い倒し、車の屋根にも積みたい人」
傷だらけになってもカッコいいのがゴードンミラー。
そして何より、ルーフキャリアに積載する予定があるなら、安全のために「溝付き」のゴードンミラー(またはリスの新型)を選ぶべきです。
ステッカーチューン(シール貼り)が映えるのもこっちの色ですね。
結論:それは「箱」ではなく「クルマの一部」である
たかが収納ボックス、されど収納ボックス。
キャンプサイトにおいて、テントの次に面積をとるのがこの「箱」たちです。
ここを無印良品の白にするか、ゴードンミラーのコヨーテにするかで、サイトの雰囲気はガラリと変わります。
もしあなたが「カッコいいサイトを作りたい」「安全に道具を運びたい」と願うなら。
数百円の差を惜しまず、オートバックスやネットストアで、あの黄色いロゴが入った箱を手に取ってみてください。
車に積んだ瞬間、あなたのガレージライフが始まります。
