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大子広域公園オートキャンプ場グリンヴィラ|インタビュー

インタビュー取材

茨城県大子町が誇る大子広域公園。圧倒的スケールの施設には、斜面を利用したアスレチック、波の出るプールや長さ46mものチューブスライダー、温泉施設など一日中遊んでも遊びきれないほど。キャンプ場「グリンヴィラ」は開放感のある芝サイトだけでなく、キャビン、最高級のトラベルトレーラー(トレーラハウス)など様々なスタイルを楽しめ、一年中キャンパーさんに愛されています。

大子広域公園オートキャンプ場グリンヴィラの始まり

大子広域公園オートキャンプ場グリンヴィラの支配人である小松和人さんにグリンヴィラの始まりについてお伺いしました。これだけの規模の施設なので、相当の苦労もあったことが伝わってきます。

大子広域公園グリンヴィラ

『Green』と『Villa』=『緑の別荘』という意味からグリンヴィラという名前になりました。スタートは2002年7月12日になります。当時私は違う組織にいて「誰がやるのかなー?」と他人事のように思って見ていました(笑)。ちょうどオープンの一年前、当時の町長がそこの組合長だったもので、民間的に運営しようということで話が来て、ど素人でもいいからやっていけ、という流れで準備が始まったんです。これだけの規模なので、プロのコンサルタントの方も入っていましたが、できる限り心のこもったサービスを提供していこうということで、ソフト面を私たちが一から学びながら手探りで頑張ってきました。
小松さん

大子広域公園グリンヴィラ004

とにかくいかにオープンするかという事に必死で、同規模の公営キャンプ場を長期間に亘り勉強させてもらったり、何とか7月のオープンに間に合わせることが出来ました。当時オープン後のことを考える余裕はなく、いかにオープンさせるかという事だけでしたね。スタートして5年くらいは本当に大変でした。スタッフみんなで一緒に育っていったという感じです。うちはスタッフがみんな若いので、役所的にやるという感じではなかったです。なんでもチャレンジしてきました。
小松さん

大子広域公園グリンヴィラ004

素人スタッフながら年間・季節イベントをたくさんやったり独自イベントをやってきました。スタッフみんなのおかげもあり、キャンパーさんや来場者の皆様のおかげで今では大子町のシンボル的な施設になれたのではないでしょうか。
小松さん

”おやじキャンプ”などイベントも盛りだくさん

大子広域公園グリンヴィラ
大子広域公園グリンヴィラ

取材に伺った10月、管理棟に近づくとハロウィンのデコレーションが見えてきます。更に建物に入るとワクワクできる装飾に目と心を奪われます。

グリンヴィラでは春のキャンプ大会、秋のキャンプ大会、年越しキャンプ、越冬キャンプなどのイベント、そして”おやじキャンプ”も人気がありますね”おやじキャンプ”は性別問わないので、色々な”おやじ”が参加するようになりましたよ(笑)
小松さん

大子広域公園オートキャンプ場

キャンプが初めての方のイベントとして、手ぶらキャンプというのをやっています。嬉しいのはそういった初心者イベントから始まって、そのままキャンプが好きになって年間を通してキャンプしにくるようになるキャンパーさんが結構いることです。始めたばかりだったのに、そのまま年越しキャンプをしに来る人も実際いらっしゃいますからね。
小松さん

毎年リピートされるキャンパーさんもどんどん増えていて、様々なイベントをお手伝いしてくれるそう。管理棟の壁にはこれまでのイベントの写真なども飾られていて、多くのキャンパーさんとの温かいつながりがあることがわかります。”おやじキャンプ”には様々な”おやじ”がいるのが面白い。

女性や初心者向けのキャンプ場として人気がありますが、キャンプの楽しさが少しでも伝わればと思って皆で頑張っています。7~9月は初心者キャンパーが比較的多く、10~12月以降は常連の人が増えて、それに対応したキャンプ場になっています。公共キャンプ場という枠に縛られないように意識しています。年末も22時頃にクローズして帰るのではなく、うちは夜中までキャンパーが集まることがあります。とにかくいろんなことをやりますね。
小松さん

センターハウスには露天風呂、そして見ていて飽きないランタンミュージアムも

大子広域公園オートキャンプ場

管理棟には見ていて飽きないランタンの数々。なんとコールマン1号も展示されています。ここに寄贈されたものや、キャンプ大好きな小松支配人の私物も。これだけのコレクションは感動です。

キャンプやアスレチックで遊んだあとは管理棟併設の温泉へ。内風呂、露天風呂ともに気持ちよくリフレッシュできます。脱衣所もとても綺麗でオムツ替え台まで準備されています。
実は女性用脱衣所に置かれているドライヤーの方が‟良いやつ”という噂。。|д゚)

広大な敷地の拓けた高規格キャンプ場

大子広域公園オートキャンプ場

グリンヴィラのキャンプ場エリアは大きく3つに分けることが出来ます。芝の美しいフリーサイト、木陰も気持ちよい区画サイト、そしてキャビンなどの宿泊施設です。

開放感で選ぶならやはりフリーサイト。芝の手入れも常に行っていて、子供たちも走り回っています。区画サイトは1区画ごとのスペースも大きく、大きなテントでも十分余裕をもって過ごすことが出来ます。

大子広域公園グリンヴィラ
大子広域公園グリンヴィラ

サイトからは管理棟、温泉施設、炊事場まで近くとっても便利。炊事場も広く、キャンパーさんにも好評です。

さすがの宿泊施設

大子広域公園オートキャンプ場

キャビンは”Villa”の名の通り、まるで別荘 グリンヴィラのキャビンはまるで別荘のよう。外装だけでなく、内装にもこだわりがあり、ファミリーにも大人気です。 また各キャビンについているバーベキュースペースも綺麗で、まるで外国のリゾートにいる感覚になります。

キャビンも15年経ちますね。外見は綺麗なように映りますが、室内は傷みが目立ってきました。来年(2017年)床の張り替えを予定しております。行政の担当者も予算取りが厳しい中、大体の要望を受けて頂き助かっています。おかげでキャンパーさんにも喜んでいただいています。

トラベルトレーラーは子供に大人気。
キャビンと同時に存在感があるトラベルトレーラー。

エアストリーム社の34フィートのクラシックモデルというものです。とにかく子供に大人気で、3か月に一度は洗車とワックスをやってますよ。中の造りはアメリカンで、内装備品が3、4年で壊れてしまったので、新しくしました。
小松さん

このトラベルトレーラー、実は○○万円もする最高級品っ!!
一度は泊まってみる価値ありです。

ダイナミックなアスレチック

大子広域公園グリンヴィラアスレチック

大子広域公園の名物の一つとなっているアスレチック。斜面を利用したローラー滑り台は圧巻です。それもそのはず、建設当時で北関東一の規模。更に傾斜に関しても圧倒的スリルがあります。
ただし!お尻には何かクッションになるものは必ず準備するようにしましょう。相当な覚悟が必要っ!?

サークルや部活の合宿に最適、多目的運動広場

大子広域公園オートキャンプ場

なんとナイター設備も整う多目的運動広場。
野球場2面分の広大な施設に圧倒されます。更にテニスコート、バスケットコートもあり、サークルの合宿などでも思いっきり活動出来そうです。
ここまで揃った施設はなかなか他にないのではないでしょうか。

フォレスパ大子は一年中常夏を味わえるプール施設

「一年中常夏を味わえる」ということで、こちらも大人気のフォレスパ大子。ウォータースライダーや波の出るプールなどスケールが違いますっ。
長さなんと46mのチューブスライダーは高さも6mと大迫力。
波の出る「だいごビーチ」も子供たちに大人気です。(※7~8月のみのオープン)
ワールプールはストレス軽減に。
様々な種類のプールがあり、飽きません。
屋内は大子温泉を使用。

「『キャンパーさんが喜ぶ顔』が今では本当に嬉しいです」

実はもともとサービス業に向いていないと思っていたという小松支配人。15年キャンプ場運営をされてきて嬉しいこと、良かったことについて聞いてみました。

大子広域公園オートキャンプ場

ちょっとしたことなんですが、結構頻繁にあるんですよ。お客さんの喜ぶ顔が見れた時がやっぱり嬉しいです。はじめはそんな風に思うようになると思っていませんでした。よく「お客さんの喜ぶ顔で癒されます」という話を聞きますが、実際やってみるまでそれを感じることが出来なかったです。今までやってきて、愛着もわいてきて、「あ、こういうことなんだな」ととてもよくわかります。
しかも何もないところからスタッフみんなで規則から施設など一つの街を作り上げるような感じで頑張ってきました。接客に関しても、みんな一生懸命で、自分の言葉でマニュアル的に仕事することはないんです。だからみんなも同じように感じているのではないでしょうか。
小松さん

取材中、何名かの従業員とご挨拶させていただきましたが、支配人とも『家族』という感覚で仕事をされているように感じます。

大子広域公園オートキャンプ場

お客様から質問が来たりしたとき、スタッフは「支配人ならこう答えるだろうな」と考えて対応してくれています。ただ○×ではなく、△の時も結構あるので、そういう時はちゃんとお客さまの立場も考えて臨機応変に対応してくれています。
小松さん

最後に今後のビジョンや夢についてお伺いしました。

それは難しい質問(笑)。立派なことはありませんが、自分、スタッフ、みんなで楽しんでいきたいと思っています。自分たちが楽しんでイベントとかやれば伝わると思うので。予約などキッチリやるところはキッチリ、それと同時に一緒にキャンプを楽しんでいける関係になっていきたいと思います。
小松さん

取材後記
個人経営のキャンプ場とは違う立場の小松支配人。実際これまで取材してきたオーナーさんたちとのつながりも強く、大のキャンプ好きということが伝わってきます。個人経営とは違った難しさの中で、民間のような温かさを感じることが出来る総合施設の大子広域公園オートキャンプ場グリンヴィラ。スタッフの方々も明るく元気な挨拶をしてくれたり、とても気持ちよく過ごすことが出来るのを感じました。
ここまで広大な施設になると、その設備などについつい目が行ってしまいますが、キャンプ好きの支配人だからこその温かさも感じることが出来ます。これからも多くのイベントなどを通じて、キャンパーさんとのつながりがどんどん広がっていくのが楽しみになりました。
取材:2016年9月~



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