キャンプ場に到着して、いざテントを設営しようとしたらペグケースがない。家に忘れてきたことに気づき、頭が真っ白になる瞬間です。
管理棟でレンタルできれば一番ですが、売店が閉まっていたり、在庫がなかったりする場合もあります。そんな時でも、諦めて帰る必要はありません。
ペグの役割は「地面に固定すること」です。その目的さえ果たせれば、ペグという形をしている必要はありません。現地にあるもので代用する方法を紹介します。
1. 「石」を使う

河原や砂利のサイトなら、手頃な大きさの石がたくさん落ちています。
テントの四隅にあるループ(輪っか)に、直接大きな石を乗せて重しにします。風が強い日は、1個ではなく数個積み上げてください。
ロープを張る場合は、石にロープを巻き付けます。ただ乗せるだけでは滑って外れてしまうため、「もやい結び」などで石をしっかりと縛り、その石の上にさらに別の石を乗せて固定します。
2. 「木」や「枝」を使う

林間のサイトなら、落ちている太めの枝や薪を使います。
丈夫そうな枝を拾い、ナイフで先端を尖らせます。これをハンマー(なければ別の石)で地面に打ち込みます。まさに「木のペグ」を作るわけです。
地面が硬くて刺さらない場合は、「埋める」という方法があります。
30cmくらいの長さの枝の中央にロープを結びます。地面に穴を掘り、その枝を横向きに埋めます。ロープだけ地面から出して、土を踏み固めれば、最強のアンカー(固定具)になります。
これは雪中キャンプや砂浜キャンプでも使われる、非常に強度の高いテクニックです。
3. 「立ち木」を利用する
近くに生えている木や、頑丈な柵、車のホイールなどを利用します。
テントやタープのロープを、直接木に結びつけます。ただし、細い木は折れる危険があるため、必ず自分の腕より太い木を選びます。
※木を傷つけないよう、タオルや布を挟んで養生するのがマナーです。
4. 「水を入れたペットボトル」を使う
もし石も木もない芝生サイトなら、飲み終わった2リットルのペットボトルを使います。
水を満タンに入れれば、約2kgの重しになります。これをスーパーの袋などに入れて、テントの四隅に結びつけます。強風には耐えられませんが、無風の夜ならテントが飛ばされることは防げます。
自然の力を借りて乗り切る

ペグがないことはピンチですが、自然の中にあるものを工夫して使うチャンスでもあります。
「今日はブッシュクラフト(自然の素材を利用するキャンプスタイル)の日だ」と割り切って、石や木での設営を楽しんでみてください。意外と、既製品のペグよりも愛着が湧くかもしれません。
