オフシーズン前に整えておきたい焚き火台・バーナーのメンテナンス|次の火入れを気持ちよく迎えるために
キャンプの雰囲気を作ってくれる焚き火台や、調理に欠かせないバーナー。どちらも「火」を扱うギアだけに、使用後の状態がそのまま性能に直結します。
シーズンを通して使った焚き火台・バーナーは、灰やスス、油汚れ、熱による歪みなどが少しずつ蓄積しています。オフシーズン前に一度きちんとメンテナンスしておくことで、次のキャンプでのトラブルを防ぎ、安心して火を扱える状態を保てます。
この記事では「焚き火台・バーナー メンテナンス」をテーマに、火器ギアならではのケア方法を解説します。
焚き火台・バーナーは「汚れを残さない」ことが基本
焚き火台やバーナーは、次のような汚れが残りやすいギアです。
- 焚き火台:灰、炭の粉、スス、油汚れ
- バーナー:吹きこぼれによる油汚れ、煤、焦げ
- 共通:湿気によるサビ、金属疲労
これらを放置したまま収納すると、サビや燃焼不良、可動部の固着につながります。オフシーズン前に「一度リセットする」意識で向き合うのがおすすめです。
焚き火台のメンテナンス方法
1. 灰と炭の完全除去

使用後は、焚き火台に残った灰や炭を完全に取り除きます。灰は湿気を吸いやすく、サビの原因になりやすいため、見落としがちな隙間まで確認しましょう。
- 完全に冷めてから作業する
- ブラシや刷毛で細かい灰を落とす
- 灰受けや折りたたみ部分も忘れず確認
2. スス・油汚れを落とす
焚き火料理をした焚き火台は、ススだけでなく油汚れも付着しています。乾いた布やウエスで拭き取り、落ちにくい場合は薄めた中性洗剤を使って洗い流します。
洗った後は、水分を残さずしっかり乾燥させることが重要です。
3. 歪みや破損のチェック

高温にさらされる焚き火台は、使用を重ねるうちに歪みやヒビが出ることがあります。
- 脚部がしっかり安定するか
- パネルや受け皿に亀裂がないか
- 組み立て・収納がスムーズか
オフシーズン中に気づいておけば、修理や買い替えの判断がしやすくなります。
バーナーのメンテナンス方法
1. バーナーヘッドの清掃

バーナーは、炎が出る部分の汚れが燃焼に直結します。バーナーヘッド周辺にススやゴミが付着していないか確認しましょう。
- 歯ブラシや柔らかいブラシで汚れを落とす
- 穴を塞がないよう、力を入れすぎない
火口が詰まると、炎が不安定になる原因になります。
2. 接続部・バルブの確認

ガス缶との接続部やバルブ部分も重要なチェックポイントです。
- ゴムパッキンの劣化がないか
- 回転が重くなっていないか
- サビや変形がないか
異常がある場合は無理に使わず、早めに交換・修理を検討しましょう。
3. 点火確認をしてから収納

収納前に一度だけ点火確認を行い、炎が均一に出るかチェックしておくと安心です。
オフシーズン中に不具合が見つかると、次のキャンプ直前で慌てずに済みます。
オフシーズンの保管で気をつけたいポイント

- 完全に乾燥させてから収納する
- 湿気の少ない場所で保管する
- 焚き火台は袋に入れる前に通気させる
- バーナーはガス缶を外して保管する
特に金属製ギアは湿気に弱いため、収納場所の環境が重要です。
やりがちなNG行動
- 灰やススを付けたまま収納する
- 濡れた状態でケースに入れる
- ガス缶を装着したまま保管する
- 点火確認をせず次のシーズンを迎える
これらはすべて、安全性や使い勝手を損なう原因になります。
まとめ|焚き火台・バーナーのメンテナンスは安全への準備
焚き火台やバーナーのメンテナンスは、見た目をきれいにするだけでなく、「安全に火を扱うための準備」です。
オフシーズン前に汚れを落とし、状態を確認し、正しく保管する。このひと手間をかけておくだけで、次のキャンプでの火入れがスムーズになります。
次に焚き火を囲む時間を気持ちよく迎えるためにも、シーズンの区切りで一度、焚き火台・バーナーの状態を見直してみてください。
