アウトドアウェアの選び方
キャンプに行く時の服装ってどんなのがいいの?最近ではオシャレなアウトドア用のウェアがたくさん出てきています。
また、機能的に優れているものもどんどん増えてきていて、何をはじめに準備したらよいか迷ってしまいます。
そこで服装選びのポイントとして気温、天候、虫対策、強度の視点で1つずつ解説していきましょう。
アウトドアウェア選び4つのポイント
①季節・気温|場所、朝夜の寒暖差
気温は、キャンプ場がある地域や、高度、季節によって大きく異なります。地域別の気温はインターネットで「地域名 気温」などで事前に調べ、おおむね把握しておきましょう。また、高度によっても気温はだいぶ変わり、100メートル高くなると0.6度気温が下がると言われていますので、高地にあるキャンプ場であるほど、「思ったより寒い!」ということがないよう注意が必要となります。
季節としては、冬はもちろん防寒対策が必要ですが、春や秋は日中は暖かいものの、夜は冷えることもあり、セーターやフリースが一着あると良いでしょう。携帯性のあるダウンジャケットなども便利です。夏は、後述する虫対策などを除けば、半そでのTシャツなどで問題ないと言えます。むしろ避暑地として涼しい場所でキャンプする方も多いかもしれません。
②紫外線と汗、そして雨対策
天候はもちろん良いに越したことはないでしょうが、雨には雨の魅力があるというキャンパーさんもいます。通常キャンプ日程を先に決めるので、天気は選べません。その時々で準備をして、二度とない「いま、このキャンプ」を楽しみたいものです。
さて晴れや曇りの時に気になるのは、汗と紫外線です。紫外線は、曇りの日でも意外と強く、気象庁によると、快晴時の6割から9割はあるようです。夏はもちろん、春や秋でも外にいることが多い場合は、UVカット機能のある衣類を選びましょう。汗をかきやすい場合は、汗を吸うこととすぐ乾くことから、麻やポリエステルなどの素材を選ぶと快適です。
では雨の場合はというと、対策なく雨に濡れてしまうと、体温が下がり、体調を壊しかねません。屋外では雨は上下左右から降ってきますし、ファスナー等から雨が侵入することも想定されます。素材によっては通気性が悪く蒸れるので、強い雨に耐えうる耐水性・蒸気を放出する透湿性・水をはじく撥水性の高い、ある程度質の良いものを揃えておく方が吉です。その上で、着替えやタオルは十分な用意が必要です。
③油断ならない虫対策!
キャンプは当然外にいるので、虫対策も必要です。蚊に始まり、アブ、ハチ、ブヨ(ブユ・ブトともいう)などに注意しなければなりません。夏は薄着になりがちですが、肌を露出した分だけ、虫のターゲットが広くなります。服装の基本長袖・長ズボンが基本とした上で、他の記事でも紹介しているような蚊取り線香やハッカ油といった道具を利用しましょう。かくいう私も、ある夏、長ズボンを無駄にロールアップして見事にブヨにやられ、キャンプから帰った次の朝に歩けなくなりました。(市販薬で頑張ろうと思ったものの全く効かず、タクシーで病院に行きました)呼吸困難になった知人もいますので、油断は禁物です。
汚れ、焚火対策
自然の中で動きまわり、遊んだり、料理したりすれば、汚れてしまうのは当然です。火を使った際に火の粉が飛んだり、熱で溶けたりすることも十分に想定されます。お洒落キャンプに興じたい気持ちもよく分かりますが、汚れても良い格好や、汚れが落としやすいもの、あるいは最近では最近では焚火専用の服も出てきているので、お勧めです。
白などの汚れが目立つ色の服は避け、街で着用するべき高価な服も不向きです。焚火専用ではなくとも燃えにくい素材はコットンやウール、逆に燃えやすいのは綿やレーヨンです。
アウトドアウェアの選び方まとめ
燃えにくく、汚れてもよいか汚れの落としやすい素材の長袖・長ズボンを基本として、気温や天候に合わせてウェアを変えるほか、突然の雨や予想外の冷えに対する用意をしておくことをお勧めします。