キャンプは強風・突風対策をしっかり

キャンプの強風対策

キャンプの強風対策

キャンプの醍醐味の一つは、自分の力の及ばない自然の偉大さと向き合うことです。大雨が降ることもあれば、風が強いこともあります。しかし強風時のキャンプは油断すると事故にもつながりますので、注意点を知って、無理のない範囲でキャンプを楽しみましょう。

そもそも「強風」ってどれくらい?

自然の中でキャンプをする以上、風が吹く日はよくあることです。持っている道具やその他気候との兼ね合いもありますが、注意が必要な風速の目安は、毎秒10メートルあたりと言われています。気象庁でも、風速が毎秒10メートルを超える風を「やや強い風」と定義しています。また、ドローンの飛行は毎秒5メートルを超える際には飛行禁止とするなど、そこそこの風を感じるでしょう。
5メートルを超えてくるあたりから、強風の注意喚起の準備に入るということかと思います。強風時のサイト選びは、風を弱める林間や、風通しが悪い壁ぎわ等を狙うと良いでしょう。

強風によるトラブルにはどんなものがある?

・テントが飛ばされる
意外しっかりとペグダウンしないキャンパーさんが結構います。「テント内に荷物を入れておけば大丈夫だろう」というイメージを持つ人もいると思いますが、結構楽にテントは飛んでいきます。飛んで行った先で焚火していたとなると、あっという間にテントに穴が開く、あるいは燃えてしまいますので、風が強くなくてもペグダウンは必ずしましょう。

・キャンプ用品が飛ばされる
これもテントと同じですが、想像以上に吹き飛びます。またキャンプ用品だけでなくても、ゴミなども飛んで行ってしまいます。自然環境を守るためにも、余計なものは外に放置しないように心がけましょう。

・たき火をする場合は、想像以上に火の粉が飛ぶ
風が強いことで薪はどんどん燃えて火の粉が上がります。当然火の粉はとても軽いのであっという間に自分のテントの方向や、他のキャンパーさんのサイトに飛んでいき、テントやタープに穴をあけてしまうというトラブルに。

・気温によっては風が体感温度を下げ、寒く感じる
風を受けることで体感温度はどんどん下がります。また、実際体温を奪っていきます。想定以上の寒さを考えて防寒対策をしっかりとしておきましょう。



キャンプでの強風対策4つのポイント

①テントの設営・撤収と入口の向き

強風によってテントが飛ばされたり、壊れてしまったりするケースがあります。テントの入口は風下にしましょう。風上を入り口にしてしまうと、風をテント内に入り、内側からテントを押し上げてしまいます。
テント以外でも、タープや、その他持参物が飛ばされてしまうことも十分に考えられます。タープはテントと同様にペグをしっかりと打つか、もしくはそもそも張らない方が賢明です。心配な方はスクリーンタープの方が安全です。持参物の紛失や、他のサイトへ物を飛ばしてしまうことのないよう、不急のものはテント内にしまうなど、管理を徹底しておくことが大切です。
また逆に撤収の際には風下のペグから抜くようにしましょう。風上からペグを抜くと、テントの下に風が入り、一気に巻き上げてしまうこともあります。

②ペグうちのポイント

ペグ選びと打ち込み方も重要です。ペグは重くて長いものを選択します。軽いものは抜けやすく、短いものは地面を十分に掴めません。30センチメートル以上の鍛造ペグが望ましいです。
ペグを打つ角度は力学的に、最も地面を掴むことができるのは地面に対して90度、ロープの引っ張る力に対してはロープに対して90度が強いと良いと言われています。お察しのとおりロープが地を這っていないと両方を満たすことは不可能ですので、現実的には、地面から60度から90度の間で、ロープの角度や地盤に合わせて斜めに調整します。このとき、ペグの向きはテントと逆にすることで強度が増します。
場合によっては、大きめの石にロープをくくりつけることも有効です。
ちなみに昼間風が無くても夜や明け方急に風が強くなることがあるので、ペグは必ず打つようにしましょう。

③防寒対策をしっかりと

風が常に体感温度を下げるわけではありませんが、風が吹いて寒く感じた経験は皆さまお持ちではないでしょうか。「ミスナールの体感温度の計算式」は、気温、風速、湿度が体感温度を決めるとしており、風が強ければ強いほど体感温度を下げるため、強風が想定以上に体感温度を低くして防寒着が不足することがないよう、注意が必要です。

④焚火はやめておく

強風下ではあまりおすすめできませんが、もし焚火をする際は、火の粉が風で拡散することに注意が必要です。飛んできた火の粉によって服に穴が空いてしまう、火の粉が目に入って目玉に火傷を負うなどの事故が実際に発生しています。
また他のテントへの危険性もあるためできるだけやめましょう。