一言で「炭」と言っても色々な種類が実はあります。例えば備長炭は有名ですが、種類でいうと「白炭」に含まれます。 炭の種類によってメリット・デメリットがあり、用途に合わせて選択することで、よりおいしいバーベキューを楽しむことが出来るでしょう。
もっともオーソドックスな炭です。ホームセンターなどでも比較的安価で購入することが出来ます。 黒炭はナラやクヌギなどから作られます。炭焼き窯の内部温度は400度から700度程度で焼かれます。酸素を遮断し、時間をかけて温度を下げていき、炭になってから規格に合わせて切断し出荷されます。
【お勧め】 人数が多く、わーっと食べたいときには黒炭がお勧めです。またコストを下げたいときには黒炭を選びます。
・菊の形のように放射状に割れている ・サイズがそろって売られている
・火がつきやすい ・火力コントロールがしやすい ・煙やにおいが少ない ・安価
・早めに燃え尽きる
ご存知の備長炭はこれにあたります。 炭焼き窯の内部温度を1000度以上に高め、窯から出し、直後に炭と灰を混ぜた消し粉と呼ばれたものを使って消化します。そのため表面に白っぽい消し粉が付着し、白炭と呼ばれています。
【お勧め】 火がつくまで30分くらいはみる必要があるため、少人数でじっくりと最高においしいお肉を楽しむときには備長炭をお勧めします。肉の味は格別なのは言うまでもありません。
・ずっしりと重く硬い ・叩くとキンキンと金属のような音がする ・表面に白い炭がついている
・火持ちがよく、安定した火力を得られる ・仰ぐことにより温度調節も可能 ・煙やにおいがほとんどない
・火がつきにくい ・酸素が少ないと立ち消えしてしまう
最も多く流通している安価な炭です。 とにかく直ぐに火が付くイメージがありますが、燃え尽きるのも早い点で考えると難しさもあります。
【お勧め】 風が強かったり天気が悪いときなどには火をつけやすいという点でお勧めです。またキャンプ初心者の場合、備長炭に火をつけるのは中々苦労しますので、友人とワイワイバーベキューを楽しむにはお勧めです。
・軽くもろい ・サイズが不揃い ・表面がこげ茶色のものもある
・火が付きやすい ・安い ・手に入り易い
・燃焼時間が短い ・炎が上がる ・煙が多い
圧縮成型炭はおがくずなどを圧縮して炭化させたものや、木炭を一度粉末状にしてから固めて作られた炭です。色々な種類がありますが、中には着火剤が練りこまれていて、マッチでも着火することが出来るものなどもあります。
【お勧め】 マングローブ炭同様、天候が良くない場合や初心者には便利な炭です。また、備長炭の下にこれを置き、備長炭などの白炭の火付け役として使うのも便利です。
・サイズ、形状が同じ ・着火剤が含まれているものもある
・火が付きやすい
・質の良し悪しが分かりにくい
①音 一番判断しやすいのが叩いたときの音です。 炭を叩いて金属のようなキンキンという音がするほど高温で焼かれた上質なものと判断出来ます。 鈍い音のするものは低温で作られたもので、不純物が比較的多いと言われています。
②見た目 外見がうっすら赤みがかっているものがあります。これは炭化し切れていない炭で、燃やした時に煙やにおいが出やすいです。 表面にタールがついているものもありますが、これも低温で作られて物で煙やにおいが出やすいものです。
③炭の断面 断面からみて隙間があるものはあまりよい炭と言えません。もちろん黒炭は基本的に隙間があるのですが、白炭での判断には断面を確認するのが良いとされています。また備長炭の中でも良い物は金属的な光沢があったりします。
④割れ目 横割れがあるものは急速に炭化させたものが多く、もちも悪いとされています。 縦割れは乾燥が不十分なときや、急速な温度変化によって生じると言われていますが、一概にはいえません。
⑤炭の重さ ずっしりしている備長炭のイメージがありますが、中には炭化しきれていないで重さがあるものもあります。
キャンプをはじめよう!に戻る